きりいし
切石
国内
場所・異界
- どんな話か
- 道をふさぐ大石を英雄が一刀のもとに断ち割ったと伝える、鼎の地の割れ石である。
- 細部
- 同じ石をめぐって語り口の異なる話が複数残る。頼朝に追われる義経の一行が通りかかり、行く手をさえぎる大石に弁慶が薙刀を打ち込んだが刃が立たず、代わって義経が斬りつけると真っ二つになったという筋が中心である。太刀を振るった弁慶が傷をつけただけで、金剛力を持つ者が見事に断ち割ったとする語りもある。まったく別に、山から落ちた石に百姓が難儀しているのを見た坂田金時が、まさかりで割って道を通したという話も伝わる。割れた石という目に見える証拠が、複数の英雄伝説を呼び寄せている。
- 広まり方
- 1984年の『伊那』に載る本島宏一の記事、鼎の伝説 切石の伝説による。
- 地域
- 長野県飯田市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ