きんぽくさん
金北山
国内
場所・異界
- どんな話か
- 富士山との高さ比べに負けて女人禁制になった金北山は、外国船の入港に怒って時化を起こすとも語られる。
- 細部
金北山にはいくつかの言い伝えが重なっている。ひとつは富士山との背比べの話で、樋に水を流し、どちらに向かって水が流れるかで高さを競ったところ、通りかかった一人の女性がちょっとした細工を加えたために金北山は富士山に負けてしまったという。この一件を悔しく思った金北山は、それ以来女人禁制の山になったと語られる。また、夷の港に外国の船が入ってくると、金北山はそれを見て怒りを表し、海を荒らして時化を起こすとも伝わっている。
さらに、佐渡を代表するこの山はかつてオニと争ったことがあり、その際、節分に豆をまいて芽が出たら喧嘩を再開してよいと約束を交わしたため、この争いを避けようとして節分の豆は黒く炒って蒔く習わしになったのだという。
- 広まり方
- 1940年の『旅と伝説』掲載、中山徳太郎「老の名残」、1976年の『民間伝承』に載る桜田勝徳「川口孫治郎さんの旅行記の綴りから」十一、1984年刊行の『新潟県史』資料編23民俗2の第4編6-2-1「節分」(大竹信雄)の三つの記録にまたがっている。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ