きかい
奇怪
国内
場所・異界
- どんな話か
- 佐賀藩主の屋敷では雨のわびしい晩に火柱や家鳴りなどの怪異が続き、鬼門の長屋で毎日護摩を焚いて鎮めたという。
- 細部
- 肥前佐賀藩の屋敷にまつわる話である。当主が館にいる時期、しとしとと小雨が降る寂しい晩になると、庭先に火の柱が立ったり、置いてある道具が勝手に動いたり、家全体がみしみしと鳴ったりする現象が繰り返された。仕える者たちはこれを恐れ、当主が領地へ帰る日を心待ちにしていたという。館ではこの怪異を鎮めるため、鬼門にあたる隅の長屋で毎日欠かさず護摩を焚く習わしがあった。
- 広まり方
- 1978年刊行の『日本随筆大成第三期』に収められた神沢杜口の『翁草』に記録が残る。
- 地域
- 佐賀県佐賀市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ