きびょう
奇病
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 文政5年夏、備中笠岡の文助が患った腫れ物からイシモチという魚が鱗やひれごと出てきたという奇妙な出来事が記録された。
- 細部
- 文政五年の夏のこと、備中笠岡に住む文助という人物が、体に腫れ物をこしらえてしまった。しばらくすると腫れ物が破れ、そこから思いがけずイシモチという魚が現れ出たという。頭部だけは欠けていたものの、鱗やひれはきちんと備わった姿をしていた。もともと文助はイシモチを好んで食べる習慣があり、いつも頭を取り除いてから口にしていたそうで、その符合が語り手を驚かせている。なぜ体内から頭のない魚がそっくりそのまま出てきたのか、理由は判然としないまま伝えられている。
- 広まり方
- 1975年の『日本随筆大成第1期』に収録された菅茶山「筆のすさび」に記録がある。
- 地域
- 広島県福山市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ