けいどうほういん
桂同法印
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 高野山の火事を予知して防ぎ、一喝で仁王像を歩かせ、雨乞いの祈祷で旱魃を救ったという桂同法印の奇跡譚が伝わる。
- 細部
- 香川県さぬき市に伝わる高僧の話である。桂同法印は徳の高い僧で、火事を予知したり遠くを見通したりする力に優れていたという。ある時、十里も離れた場所にありながら高野山で火事が起こることを察知し、寺の境内に水をまかせておいたことで、実際に火が及んだ際にも大事に至らずに消し止めることができた。また、彫り上がったばかりの仁王像を運ぼうとした際には、像に向かって大きな声で一喝すると、仁王像がひとりでに足を動かして歩き出したとも伝わる。さらに、ひどい旱魃に苦しむ農民たちを見かねた法印は、三日三晩にわたり雨乞いの祈祷を続けた。すると待ち望んだ雨がついに降り出し、その地の人も馬も草木もことごとく生気を取り戻したという。
- 広まり方
- 1940年の『旅と伝説』所収、荒井とみ三「讃岐伝説画集 其の二」に記録がある。
- 地域
- 香川県さぬき市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ