かしくでら
かしく寺
国内
場所・異界
- どんな話か
- 法淸寺にある、酒乱で兄を殺め刑死した女かしくの墓は、水を煎じれば肺病が治り、墓石の粉を酒に混ぜれば酒癖が直るとされる。
- 細部
- 大阪市北区、露の天神の裏手東側にある法淸寺にまつわる話である。この寺には、酒に酔って乱れたすえに兄を手にかけ、その罪で処刑されたかしくという女の墓がある。言い伝えによれば、この墓に供えられた手向けの水を汲んで持ち帰り、薬とともに煎じて肺の病を患う人に飲ませると、病がすっかり治るのだという。また別の言い伝えでは、この墓石の一部を欠き取って粉末にし、本人に気づかれないよう酒に混ぜて飲ませると、酒癖の悪さが治まるとも語られている。罪を犯した女の墓が、皮肉にも病や酒害を癒す力を持つとされている点が興味深い。
- 広まり方
- 1939年の『民間伝承』所収、中西良一「長柄人柱のこと」に記録がある。
- 地域
- 大阪府大阪市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ