かしからそせいしたもの
仮死から蘇生した者
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 米子市に伝わる臨死体験談。息を吹き返した人々が花園や蓮の橋など、生死の境で見た情景を語ったという話。
- 細部
- 一時的に息が絶えたようになりながら、しばらくして息を吹き返した人々が、そのときの体験を語った話である。ひとりは「見事な花園のなかを歩いていたところ、舟に乗った何者かが名を呼ぶ声を出していたけれど、近づいて行くことがどうしてもできなかった」と話した。もうひとりは「一面に蓮の花が咲く橋にさしかかり、渡ろうとしていると、どこからともなく美しい調べが響いてきた。それでも足を止めて橋を渡りきらず、そのまま元の場所へ引き返してきた」と語ったという。生死のはざまで見聞きしたとされるこれらの光景は、死にゆく魂を呼び戻すタマヨビという習俗とも関わりが深いものとして伝えられている。
- 広まり方
- 『民間伝承』1944年掲載、蓬佛重義「タマヨビ」に記録がある。
- 地域
- 鳥取県米子市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ