かろうさん
鹿狼山
国内
場所・異界
- どんな話か
- 伊具郡と相馬郡の境にそびえる鹿狼山に住む手長明神は、鹿を愛し白狼を連れ歩き、長い手で海の貝を採って食べた。
- 細部
- 伊具郡と福島県相馬郡との境に位置する高い峰である鹿狼山には、手長明神と呼ばれる神が住んでいたという。この神は年を重ねた鹿を可愛がり、白い狼を手なずけては連れ歩いていたと伝えられる。山頂に居ながらにして、伸ばした長い手で遠く海まで届かせ、貝を採っては食べていたともいい、食べ終えた貝殻を投げ捨てた場所は貝塚屋敷と呼ばれるようになった。この貝塚屋敷は相馬郡側の麓、新地の小川という集落にあったという。鹿と狼という異なる二頭の獣を従える神の姿と、山と海を長い手でつなぐ奇譚とが、山の名の由来として重ねられている。
- 広まり方
- 1956年刊『宮城縣史 民俗3』の山に関する伝説の項に記録がある。
- 地域
- 宮城県丸森町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ