かれるいずみ
涸れる泉
国内
場所・異界
- どんな話か
- 乞食姿の坊主を追い返した泉が、以来毎年秋の終わりになると水を失うようになったという話。
- 細部
- 蒲生郡武佐村には、どんな時期でも水の絶えない泉があったという。ある年の秋も深まったころ、百姓たちがそこで野菜を洗っていると、身なりの見苦しい坊主が通りかかり、足をすすがせてほしいと願い出た。人々がそっけなく断ると、坊主は水面をじっと見据えたまま、力なく去っていったと語られる。それからというもの、涸れることのなかったはずのその泉は、秋の終わりを迎えるたびに水がすっかり引いてしまうようになった。もてなしを拒んだ報いが土地の水そのものに及ぶという筋立てになっている。
- 広まり方
- 1932年の『俚俗と民譚』所収、平井蒼太「涸れる泉」に記録がある。
- 地域
- 滋賀県近江八幡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ