かんざぶろうのぼうれい
勘三郎の亡霊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 殺生禁断の笛吹川で漁をして殺された鵜使い勘三郎の亡霊を、日蓮上人が経石と施餓鬼供養で鎮めたという。
- 細部
- 笛吹市石和町の一帯では、笛吹川の上下三里にわたって殺生が固く禁じられていた。ところが鵜飼を生業としていた勘三郎という男がこの禁を破って漁をしたため、四日市場の岩落の淵で柴漬けにされて殺されてしまったという。以来、勘三郎の亡霊が毎晩のように現れては、この地の人々を悩ませ続けた。日蓮上人がこの地を訪れた際、河原の石に一つひとつ法華経の文字を書き写して川に沈め、三日三晩にわたって施餓鬼供養を営んで霊を慰めたところ、それ以降は亡霊が現れることはなくなったという。この時の経文石は、今も遠妙寺に残されていると伝えられている。先に触れた勘作の亡霊の話と同じ出来事を、別の記録がやや異なる名で伝えたものとみられる。
- 広まり方
- 1961年刊『甲斐路』掲載、竹川義德「甲州の伝説① 笛吹川」に記録がある。
- 地域
- 山梨県笛吹市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ