かみのれいげん
神の霊験
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 妹の病を憂い出家した林善四郎が木曽で修行後、断食・無言で御岩屋の穴を掘るも中止され埋めると一夜で穴が元通りになったという話。
- 細部
- 尾張の農家に生まれた林善四郎という人物は、妹の病がなかなか良くならないのを不憫に思い、四十四歳という年齢で信仰の道に入ったという。俗世の欲をすべて投げ捨てて木曽の山にこもり、厳しい修行を積み重ねて神の道にひたすら精進した末、御岩屋にお穴を掘って祈願を行うことを決意する。神仏に百日間の誓いを立て、断食と無言の行を続けながら穴を掘り進めていったが、村人の中にはこれに反対する者もあり、三分の一ほど掘り進めたところで、危険だからという理由で村役から中止を命じられてしまった。仕方なく掘った穴を元のとおり泥や砂で埋め戻したところ、神の霊験とはまことに不思議なもので、一夜のうちに埋めた土砂がすっかり吹き飛んでしまい、穴はもとの姿に戻っていたという。
- 広まり方
- 1984年の『みなみ』に掲載された大橋八郎次「清海行者の伝記」に記録がある。
- 地域
- 愛知県南知多町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ