かじ
火事
国内
場所・異界
- どんな話か
- 堺の寺の蓮池に唐の東林寺の火事が映り、知誉上人が念仏とともに水をかけると火が消え、後日東林寺から礼の使者が訪れたという話。
- 細部
- 堺市にある寺の蓮池をめぐる話である。ある日、この蓮池の水面に、遠く唐の地にある芦山東林寺で起きている火事の様子が映し出された。これに気づいた知誉上人は、念仏を唱えながら手桶で池の水をすくい、映った火事の様子めがけて幾度も水をかけ続けたところ、やがて水面に映る火が消えていったのだという。それからしばらくしたのち、はるばる東林寺から礼を述べる使者がこの寺を訪ねてきたと伝えられている。遠く離れた地の火事が池に映り、祈りによって鎮められたという奇瑞譚である。
- 広まり方
- 1935年の『旅と伝説』所収、大阪民俗談話会記録にある堺市の報告に基づく。
- 地域
- 大阪府堺市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ