かいこくのそう
回国の僧
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 情け知らずの船頭を戒めた旅の僧が錫杖を突き立てると、川の水が地に吸われて消えた。
- 細部
- 危篤の父のもとへ急ぐ息子が渡し場に着いたが、渡し賃を持たないために船へ乗せてもらえなかった。やむなく泳いで渡ろうとして流され、そのまま命を落としてしまう。のちにその場を通りかかった僧が、船頭に人の情けを持てと諭したものの、相手は耳を貸そうとしない。そこで僧が錫杖を地面へ突き立てると、川の水はできた穴へ吸い込まれてすっかり失せてしまった。渡し稼ぎの道を絶たれた船頭は村人からも疎まれ、ついに土地を去ったという。
- 広まり方
- 1977年刊『神奈川県史 各論編5 民俗』の言語芸術編、水に関する伝説の節に記録がある。
- 地域
- 神奈川県秦野市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ