かいほうし
怪法師
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 薪取りの村人の前で呪文とともに宙に舞い上がり、駒ヶ岳へ飛び去った御崎の怪法師の話。
- 細部
- 菅原村のあたり一帯がまだ湖だったという遠い昔の話である。七里岩の中ほどにある御崎という場所には大きな岩があり、村人たちが薪木を取りにそこへ通っていた。あるとき、見知らぬ法師が一人現れ、向こうに見える駒ヶ岳まで一飛びで行ってみせようと言い出した。法師が呪文を唱えると、その体はふわりと宙に浮き上がり、そのまま空高く舞い上がって駒ヶ岳のほうへ飛び去り、姿を消してしまった。あとに残された岩を村人が見てみると、法師が立っていたところに足跡がくっきりと残っていたという。正体を明かさぬまま消えた法師の怪しさが、岩に残った足跡という物証によって裏付けられている話である。
- 広まり方
- 1961年の『甲斐路』に竹川義徳が記した「甲州の伝説釜無川」に収められている。
- 地域
- 山梨県北杜市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ