かげきよのぼうれい
景清の亡霊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 沙汰寺の平景清の墓に歌を手向けたところ、受け取った老人が消え、景清の亡霊らしき返歌が残されていたという。
- 細部
- ある人が日向国を見て回っていた折、沙汰寺という寺に伝わる平景清の古墳へ立ち寄って参った。心を動かされたその人は宿に戻ってから手向けの歌を短冊にしたため、寺まで使いの者に届けさせることにした。使いが寺に着くと一人の老人が現れて受取書を渡してくれたのだが、帰り道でふと見直すと、その受取書には宛名にあたる人物の名がどこにも書かれていない。不審に思って寺へ引き返し尋ねてみると、寺の僧たちはそのような老人など見た覚えがなく、短冊のことも知らないと答える。ただ、先方に渡した受取の書付を見返すと、景清その人の霊が詠んだかのような返しの歌が添えられていたという。
- 広まり方
- 1980年刊行『続日本随筆大成』所収、中村新斎の随筆「閑度雑談」に記された話である。
- 地域
- 宮崎県宮崎市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ