じゅうぜんぶち
十膳淵
国内
場所・異界
- どんな話か
- 頼めば必要な数の膳を貸してくれたが、返し忘れを境に応じなくなった淵。
- 細部
- じんごんの橋のほとりにあるこの淵では、膳が入り用になった村人が水際へ出向いて数を告げておくと、翌朝にはその数だけ揃えられていたという。誰もが折々に借りて用を足していたが、あるとき欲の深い者が十を借りておきながら九しか返さなかった。それ以来、どれだけ頼んでも膳が出されることはなくなったと伝わる。淵に住む何者かの好意が、たった一度の不実で永久に断たれるという筋立てで、椀貸し淵の型に属する話である。
- 広まり方
- 1989年刊の『長野県史 民俗編 南信地方 ことばと伝承』の口頭伝承編、水の伝説の椀貸淵の項による。
- 地域
- 長野県伊那市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ