じかくだいしのつえ
慈覚大師の杖
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 弟子の万二から山寺の土地を十年借りる証文に、慈覚大師がこっそり「千」と書き換えて千年借りてしまったという逸話。
- 細部
- 万二万三郎を弟子とした慈覚大師が、二口峠の頂上から今の山寺の方角を見渡し、そこが弟子の万二の持ち山であると知った。大師は地面に杖を立てて衣をかけ、その衣の影がおよぶ分だけの土地を貸してほしいと申し出る。ところが影はみるみる広がり、山寺のあたりをすっかり覆ってしまった。10年の約束で土地を借りる証文を交わすとき、大師は素早く「十」の字の上に「ノ」の字を書き加え、「千」に変えてしまったという。万二がのちにそのことに気づいたときには、すでに千年もの間、土地を貸し渡してしまっていたと伝わる。
- 広まり方
- 出典は『宮城縣史 民俗3』(1956年)の伝説「山の部」。
- 地域
- 宮城県仙台市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ