たてやまじごく
立山地獄
国内
場所・異界
- どんな話か
- 立山の地獄は死者の苦患を山伏が伝え、祈れば恋しい人の姿が現れ、子の因縁を聞かされる異界として語られた。
- 細部
- 近江国愛知郡に暮らした大領という人物の娘は、立山の地獄で味わっている苦しみを山伏に言付け、実家へと知らせを届けさせたと伝わる。恋しい人のことを立山の地獄に祈れば、その面影が影法師のように現れるとも言われた。我が子を失った親が立山へ足を運んだところ、亡き子自身の口から恐ろしい因縁を聞かされたとする話も残る。立山の地獄は死者の苦患を語り伝える場であると同時に、遺された者が失った者の気配に触れる場としても受け止められてきた。
- 広まり方
- 1935年の『旅と伝説』所収、早川孝太郎「山の彼方―他界のことなど―」に記録がある。
- 地域
- 富山県立山町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ