いそう
異僧
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 享保18年、天拝山の頂で夜ごと火を焚いて護摩を修していた僧を家臣が訪ねると、後には跡形もなく消えていたという。
- 細部
- 享保18年の春先、天拝山の山頂で夜になるたびに火の明かりが揺れているのが見えるという噂が立った。国を治める太守がこれを気にかけて家臣に見分を命じたところ、山上では一人の僧が五穀の豊かな実りを祈って護摩を焚いていることが分かった。家臣が、確かに見たという証拠を求めると、僧は梵字めいた文字で一首の歌をしたためて手渡したという。太守がその歌を目にして僧を呼び出そうとし、家臣たちが改めて山へ入ってみると、僧はどこにも見当たらず、護摩を焚いた形跡さえ残っていなかった。
- 広まり方
- 1982年の『続日本随筆大成別巻』に載る本島知辰『月堂見聞集』(下)に記録されている。
- 地域
- 福岡県筑紫野市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ