いしにんのむくろ
縊死人の骸
国内
場所・異界
- どんな話か
- 刑場跡の峠で桜に縄をかけた首吊りの骸を見たが、帰り道には跡形もなかったという吉田町の話。
- 細部
- 吉田町で語られる。二人の老女が白蜆を採りに出かける途中、宇和島藩の刑場が置かれていた黒の背峠にさしかかったところ、桜の枝に縄が渡され、首を吊った骸がぶら下がっていた。二人はそれを避けて通り過ぎ、目当ての蜆を採って戻ってきたが、同じ場所と思われるあたりには何の騒ぎも痕跡もなかった。狸か狐に化かされたのか、それとも刑死した者の怨みが見せたものか、と言い合いながら家路についたという。
- 広まり方
- 1985年の『伊予の民俗』に載る中川貴好の怪異五話に記録がある。
- 地域
- 愛媛県宇和島市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ