いおう
医王
国内
場所・異界
- どんな話か
- 藤原氏の血を引く冬久が狂気を装って岩井に住み着き、みずから医王と名乗る女に温泉のありかを示されて開いたという開湯伝説。
- 細部
- 藤原冬嗣の血筋にあたる冬忠には二人の子があり、次男の冬久は生まれつき賢かったため、母はこの子にこそ家督を譲りたいと望んだ。しかし冬久は跡継ぎの順を乱すことも母を嘆かせることも望まず、みずから正気を失ったふりをして屋敷を離れ、岩井の地に落ち着いた。ある日そこで一人の女性と行き会うと、女性は湧き出る湯を指し示し、自分は医王であると名乗って、冬久の到来を待っていたこと、この湯を開いてすべての人を救うようにとだけ告げて姿を消したという。
- 広まり方
- 1936年の『因伯民談』所収、吉田志華男「岩井の温泉」に記録がある。
- 地域
- 鳥取県岩美町
- 年代
- 平安時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ