いぬがみちょうじゃ
犬神長者
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 太陽を扇で呼び止めて田植えを終わらせた長者ケ原の長者が、その後不幸に見舞われて佐渡を去ったという伝説。
- 細部
- 佐渡島ができはじめたころ、長者ケ原に住む犬神長者は真野湾一帯に広大な田を持ち、小木湾をその苗代にしていたという。ある大田植えの日、その日のうちに植え終えようとしていたところへ日が傾いてしまった。困った長者は鉄の扇を大きく広げ、太陽に向かってしばし止まるよう唱えごとを唱えると、太陽はその場に留まり、田植えを無事に終わらせることができた。しかし欲張りでわがままだったこの長者には、それ以降不吉な出来事が続くようになり、ついに佐渡を去らねばならなくなる。慕っていた茶坊主と飼い犬が後を追ったが追いつけず、そのまま石になってしまったと伝えられている。
- 広まり方
- 『新潟県史 資料編23 民俗2』(1984年)所収、浜口嘉寿夫の記録による。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ