いまじょ
イマジョ
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 白い風呂敷を背負い長い黒髪を持つ美しい女の怨霊イマジョは、追われた者を化かし、牛の姿でも現れたと伝わる。
- 細部
瀬戸内町嘉鉄に伝わるイマジョの怨霊は、白い風呂敷を斜めに背負い、脇の下で結んだ姿で現れる、尻に届くほど長い黒髪の美しい女とされる。幕末の文久から慶応のころには夜中の一時二時ごろに何度も目撃されたといい、地面を滑るように足早に歩くのに足そのものは見えなかったという。終戦の少し前まで出没していたが、自動車が普及し始めた頃から姿を見せなくなったとも語られる。人家に上がり込んでお茶を飲むこともあり、出された漬物は畳の縁の間に挟み込まれた形で残っていたという。
立ち去るときは決まって「わたしは嘉鉄へ行くんですよ」と言い残した。古仁屋から嘉鉄へ帰る道で黒い牛に追われたという証言もあり、この牛もイマジョの化身と信じられている。そうしたときは自宅へ直行せず村の中を回り道し、「わたしはイナビキだ」と唱えると姿を消すとされる。
- 広まり方
- 1985年の『南島研究』掲載、登山修「奄美大島瀬戸内町嘉鉄の昔話(上)」にまとめられた話である。
- 地域
- 鹿児島県瀬戸内町
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ