いこう
異香
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 父の死から2年後に死期を悟った妙西尼が念仏を唱えて往生すると異香と紫雲、五色の花びらが現れた話。
- 細部
- 阿州阿波郡鏡原に住んでいた妙西尼という尼僧は、父とともにこの地へやって来て、物乞いをしながら念仏を唱える暮らしを続けていた。父が亡くなってから二年が経ったころ、みずからの死期を悟った妙西尼は西に向かって静かに座り、念仏を唱えながら息を引き取った。その瞬間、部屋じゅうに異様に良い香りが立ちこめて近隣にまで漂い、空には紫の雲がたなびいて、五色に彩られた花びらが舞い降りてきたという。
- 広まり方
- 1974年の『日本随筆大成第二期』所収、神谷養勇軒「新著聞集」に記録がある。
- 地域
- 徳島県阿波市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ