いかけまつ
依掛松
国内
場所・異界
- どんな話か
- 若桜町に伝わる話で、殿の勘気を被った奥向きの女性が松に衣を掛けて川へ身を投げたという伝承。
- 細部
- 藩の賓客をもてなす役目を務めていた女性が、廻廊を渡るときに立てた衣擦れの足音を、殿様は下品な音と聞き誤ってしまった。客人の前で恥をかかせたのだと厳しく咎められた女性は、思い詰めた末に屋敷を出て、近くの川岸まで下りていったという。そこで身にまとっていた衣を一本の松の枝に掛け、そのまま水の中へ身を投げてしまったと伝わる。以来、この松は彼女の身の上にちなんで、里の人々からその名で呼ばれるようになったという。
- 広まり方
- 1938年の『因伯民談』所収、田中新次郎「樹木に関する因伯民談(五)」に記録がある。
- 地域
- 鳥取県若桜町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ