いじん
異人
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 和銅元年、鉱脈探しの最中に現れた獅子に似た異人が梵天を谷へ投げ、その地から銅が出たという。
- 細部
- 和銅元年、朝廷の命により奥州の国司が土地の民に命じて銅の鉱脈を探させていたところ、大盛山のふもとに獅子によく似た異人が空中に姿を現した。この異人は不思議な力を使って祭具の梵天を巻き上げ、まとめて束ねると谷間へ投げ捨ててしまった。すると、その梵天が突き刺さった場所からまさに銅が掘り出されたといい、鉱山発見のいきさつとして語り継がれている。銅の産出という実利的な出来事に、異界の力が介在する形で語られている点が特徴である。
- 広まり方
- 1956年の『あしなか』所収、森村勝「東北の鉱山発見伝説」に記録がある。
- 地域
- 秋田県鹿角市
- 年代
- 奈良時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ