にいがたしのみずとほのおがふくいど
新潟市の水と炎が噴く井戸
国内
場所・異界
- どんな話か
- 文政6年、白根中町の酒屋が掘った井戸から砂混じりの水と炎が七日にわたり噴き続けた奇談。
- 細部
- 白根中町で酒屋を営んでいた金左衛門は、屋敷の敷地に掘り抜き井戸を作ろうとしていた。ところが文政六年三月、地中から砂の混じった水が何丈もの高さまで噴き出し、地面は太鼓のように鳴り響いて、あたり一帯はたちまち水浸しになってしまう。大豆を詰めた俵を投げ込んで塞ごうとしても勢いはまるで衰えなかった。夜になって様子を見に来た医者が井戸の中を提灯で照らすと、今度は炎までもが吹き上がったという。水と火はそれぞれ七日間も止まらず、最後は役人が乗り出してようやく鎮めることができた。噴いた水は湯の花のような匂いがして飲用にはできず薬湯として用いられ、噴いた火は竹筒に納めて持ち帰られたと記されている。
- 広まり方
- 『日本随筆大成』第二期(1973年)所収、滝沢馬琴「兎園小説」に記録がある。
- 地域
- 新潟県新潟市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ