いだちのいど
イダチの井戸
国内
場所・異界
- どんな話か
- 押出の鼻先にある井戸で、神武天皇が水を飲んだと伝わり、海辺にありながら常に真水を湛えているという。
- 細部
- 佐伯市の押出の鼻先には、イダチの井戸と呼ばれる井戸が伝えられている。伝承によれば、初代天皇とされる神武天皇がこの地に立ち寄った際、この井戸の水を飲んだのだという。井戸のある場所は海岸の岩場で、すぐそばには一本の松が生えている。周囲は潮の満ち引きの影響を強く受ける環境でありながら、この井戸だけはどれほど潮位が上がってこようとも塩気を帯びることなく、常に真水を保ち続けるという不思議な性質を持っているとされる。天皇にまつわる由緒と、塩水に混じらない水質という二重の特別さが語り継がれてきた。
- 広まり方
- 1976年発行の『民俗採訪』所収、國學院大學民俗学研究会による大分県南海部郡米水津村の調査報告に記録されている。
- 地域
- 大分県佐伯市
- 年代
- 古代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ