ほうこうさん
奉公さん
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 賢い侍女おまきがお姫様の病を身に引き受けて離れ島で身代わりに死に、その徳をたたえて奉公さんという人形が作られたという。
- 細部
- 香川県高松市に伝わる郷土玩具、奉公さんの由来にまつわる話である。おまきという賢い娘が、あるお姫様に仕える侍女として大切に働いていた。あるときお姫様が重い病にかかり、いくら手を尽くしても一向に良くならなかった。これを見かねたおまきは、お姫様の患う病をわが身に移し受け、代わりに海を隔てた離れ島へ流されることを願い出た。そうしてお姫様の身代わりとなって、その島でひっそりと命を落としたのである。おまきの犠牲によって、お姫様の病はすっかり癒えたという。人々はおまきの尽くした忠義をたたえて奉公さんと呼んであがめ、その姿は後に人形にまでかたどられ、高松の郷土玩具として今に伝わっている。
- 広まり方
- 1935年の『旅と伝説』所収、加藤増夫「讃岐伝説玩具」に記録がある。
- 地域
- 香川県高松市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ