ほととぎす
杜鵑
国内
場所・異界
- どんな話か
- 承久の乱で佐渡に配流された順徳天皇が望郷の歌を詠むと、悲しみを察したのかホトトギスは御所にも山陵にも寄りつかなくなったという。
- 細部
- 承久の乱の後、佐渡国へ流されることになった順徳天皇は、この地でホトトギスの鳴き声を耳にする機会があった。遠く離れた都への思いはその声によっていっそう強まり、天皇は望郷の心を込めて和歌を詠んだという。天皇の抱える深い悲しみを鳥もどこかで感じ取ったものか、それから後はホトトギスが天皇の御所に近づくことは一切なくなり、後年天皇が眠ることになる山陵のあたりにさえ姿を見せなくなったと伝えられている。同じ順徳天皇とホトトギスの取り合わせでも、歌に「過ぎよ」と呼びかけたとする話とはやや異なり、鳥のほうが天皇の悲しみに寄り添うように距離を置いたと語られている点が特徴である。
- 広まり方
- 『日本随筆大成第二期』1973年掲載、山崎美成「提醒紀談」に記録がある。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 鎌倉時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ