ほととぎす
時鳥
国内
場所・異界
- どんな話か
- 佐渡に流された順徳帝が時鳥の声を聞いて都を恋う歌を詠むと、その声に応えるように時鳥はぱたりと鳴かなくなったという。
- 細部
- 佐渡に流されていた順徳帝は、ある時、時鳥の鳴く声を耳にした。都を懐かしむ思いが募っていたところへ響いたその声に心を動かされ、帝はこの鳥に向けて一首を詠んだという。歌の趣旨は、鳴けば鳴くほど都恋しさが募るのだから、どうかこの里だけは通り過ぎておくれ、というものだった。里を避けてくれと鳥に語りかけるような歌の心が通じたものか、それ以来この土地では時鳥がまったく鳴かなくなってしまったと伝えられている。配流という境遇にある帝の望郷の思いが、動物の習性そのものを変えてしまうほどの力を持つものとして語られている点が、この話の特徴である。
- 広まり方
- 『旅と伝説』1934年掲載、坪谷水哉「伝説ところどころ」に記録がある。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 鎌倉時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ