めいにちのほとけさま
命日の仏様
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 命日にもてなしを受けようと墓から戻った仏が、供養を怠った家の子を炉へ落として帰った話。
- 細部
- ある仏が、自分の命日にはご馳走にあずかれるものと思い、墓を離れて家へ戻り仏壇に座って待っていた。ところが家の者は何ひとつ供えず、法要らしいこともしなかった。怒った仏は、炉端にいた子どもを火の中へ突き落として帰っていったという。死者は遠い存在ではなく、決められた日に必ず家へ戻ってきて、扱いの善し悪しを見ているという前提が語りの根にある。供養を欠かすことの怖さを、最も痛い形で示す教訓譚になっている。
- 広まり方
- 1926年の『民族』所収、野澤虎雄「火に関する習俗と伝承」に記録がある。
- 地域
- 長野県辰野町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ