ひめなぐさ
姫名草
国内
場所・異界
- どんな話か
- 漂着した美しい姫に村の若者が心を寄せたことで娘たちの恨みを買い、入水した姫の精が河原に生えた草が姫名草と呼ばれるようになった。
- 細部
- ある年、舟が浜に流れ着き、そこに乗っていた美しい姫が村に迎えられた。姫の美しさに村の若者たちがこぞって心を寄せるようになると、それを面白く思わない村の娘たちの間に姫への恨みが募っていった。追いつめられた姫はついに川に身を投げて命を絶ち、その日を境に川の水は濁るようになったという。やがて河原には見慣れない小さな草が生えはじめ、村人たちはこれを入水した姫の魂が形を変えたものと考え、姫名草と名付けて呼ぶようになった。美しさゆえに疎まれ命を落とした女性の悲話が、川の濁りと草の名の由来として結びつけられている。
- 広まり方
- 『旅と伝説』1928年掲載、白鳥省吾「雪の越後と民謡」に記録がある。
- 地域
- 新潟県佐渡市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ