ひめ
姫
国内
場所・異界
- どんな話か
- うつろ船で流れ着いた姫君を村人が背負って運ぼうとしたところ急に重くなり、その場に社を建てて一宝さんとして祀ったという。
- 細部
- 香川県観音寺市の海辺に、うつろ船と呼ばれる奇妙な船が一隻流れ着いたことがあった。村の者が近寄って中を開けてみると、そこには一人の姫君が座っていた。身にまとう装いから察するに高貴な生まれの姫のようだったので、村人はこれをわが家へお連れしようと背に負って歩き出した。ところが途中でひと休みし、再び背負おうとしたところ、先ほどとは打って変わって身動きできないほど重くなってしまった。これはこの場所にとどまりたいという姫の心なのだろうと悟った村人は、その地に社を築いてお祀りした。これが今に伝わる一宝さんの起こりであるという。
- 広まり方
- 1983年の『四国民俗』所収、武田明「漂着神の信仰」に記録がある。
- 地域
- 香川県観音寺市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ