ひはつしょうにん
飛鉢上人
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 中寺の上人が飛ばす鉢が瀬戸内海の船を追い、白米を供えないと火を吹きながら追いかけてくるという。
- 細部
- まんのう町の中寺に、鉢を自在に飛ばす術を修めた上人がいたという。瀬戸内海を行き交う船を見つけると、その鉢を空へ放って追いかけさせた。船に乗る者が鉢の中に白米を入れて差し出せば、鉢はおとなしく上人のもとへ帰っていったが、供え物を惜しんで何も入れなかった場合には様子が一変する。鉢はめらめらと燃え上がり、火を吹きながらどこまでも執拗に船を追いかけてきたと伝えられている。修行によって得た法力が、日常の航行に脅威をもたらす存在として語られている点が特徴である。
- 広まり方
- 1991年の『あしなか』所収、谷原博信「讃岐山村の伝説と昔話」に記録がある。
- 地域
- 香川県まんのう町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ