へいけのぼうれい
平家の亡霊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 屋島で平家蟹を詠んだ俳人が、その夜に平家の亡霊の祟りを恐れて句を詠み直したという話。
- 細部
- 讃岐屋島の東側、壇之浦の海に棲む蟹は甲羅に武人の顔めいた模様を持つことから平家蟹と呼び慣わされてきた。俳諧に通じた岩田凉菟がこの地に宿った折、蟹を目にして『なまじひに海鼠にもならで平家蟹』という句を残したところ、その晩は恐ろしさで一睡もできなかったという。詠んだ句が平家一門の霊を刺激し、祟りを招いたのではと恐れたためで、翌日『海鼠ともならでさすがに平家なり』と詠み直し、ようやく心を鎮めたと伝わる。
- 広まり方
- 1979年の『続日本随筆大成』に収める中根香亭『酔迷餘録』に記録がある。
- 地域
- 香川県高松市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ