へびづか
蛇塚
国内
場所・異界
- どんな話か
- 淵の主が若者に化けて娘のもとへ通い、蛇の子を産んで死んだ娘を祀ったという塚の話。
- 細部
- 萩原の里のくしが下という所の百姓家に、美しい三人姉妹がいた。とりわけ末の娘は器量よしで、やがて若い恋人ができる。相手は毎日のように訪れたが、家の者はその男を目にするたび、身の凍るような冷たさを覚えたという。不審に思い、木綿針に糸を通して男の袖に刺し、糸をたどっていくと、行き着いた先は箱だたみの淵であった。男はその淵の主だったのである。それきり若者は姿を見せなくなり、娘は身ごもって出産したが、生まれたのはことごとく蛇の子で、娘自身も産後まもなく世を去った。土地の人はこの娘を祀り、蛇塚と呼んだと伝わる。
- 広まり方
- 1990年刊の『長野県史 民俗編 中信地方 ことばと伝承』の口頭伝承、塚の伝説の蛇塚の項に三話として載る。
- 地域
- 長野県上松町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ