はっぴゃくびくに
八百比丘尼
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 見知らぬ土地で振る舞われた刺身を持ち帰った娘が食べて不老不死となり、八百比丘尼になったと伝わる。
- 細部
見も知らぬ相手に目隠しをかけられて、ある場所へと連れ去られた人物がいたという。そこでもてなしを受けたのちに、また目隠しをされて元の場所へ送り届けられた。その家の一人娘が土産をねだったところ、連れ帰った懐の中に刺身があるのを見つけて食べてしまい、そのまま十七、八歳ほどの若い姿を保ったまま歳を取らなくなったという。これが八百比丘尼のいわれであり、あのとき口にした刺身の正体は人魚の肉であったに違いないと語り継がれている。
また、この八百比丘尼が手ずから植えたという一本松にまつわる話もあり、枝の一つが水に浸かるようなことがあれば戦が起こる前触れだとされる。もとは千本の松をヤナという場所に植えようとしたところ、アマンジャクが鶏の声をまねて邪魔をしたため、それを嘆いた八百比丘尼が手にしていた松を投げ捨て、それがそのまま根付いて一本松になったのだという。
- 広まり方
- 1961年の『民間伝承』に掲載された大森郁之助「隠岐郡都万村聞書(承前)」に、二つの話として報告されている。
- 地域
- 島根県隠岐の島町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ