はっぴゃくびくに
八百比丘尼
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 庚申講の祭りで異郷を訪れた男が持ち帰った不思議な肉を娘が誤って食べ、老いを失って満願寺で八百歳まで生きたと伝わる。
- 細部
- ある年の庚申講の祭りの晩、男がおがせという見知らぬ土地に迷い込むと、人間の裸身のような肉を煮炊きしているのに出くわした。恐ろしくなって手をつけずに帰ろうとしたが、竹の皮に包んだ肉を土産に持たされてしまう。家でひと息ついていた隙に、その肉を娘の一人が知らずに食べてしまった。すると娘はそれから何年たっても年を取らなくなり、橋爪の満願寺で八百歳まで生き続けたので、人々は彼女を八百比丘尼と呼ぶようになった。満願寺には比丘尼にゆかりの七つ椿が今も残り、比丘尼自身は五郎丸という帆船に乗って幅下の港からさまざまな土地へ渡ったとも語られている。
- 広まり方
- 1995年刊『今井の民俗―愛知県犬山市今井―』所収、東京女子大学史学科民俗調査団の「九 口承文芸」に記録がある。
- 地域
- 愛知県犬山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ