はくさんごんげん
白山権現
国内
場所・異界
- どんな話か
- 高貴な生まれの姫が地面を踏んで穢れ、御殿を追われて流浪するうち、捨てた供養米の杉の根元から芳香の酒が湧き出たという白山権現の縁起。
- 細部
- 尊い血筋に生まれた姫は御殿で暮らしていたが、あるとき大地を踏んでしまい、その身が穢れたとして御殿にとどまることができなくなった。付き従う二十二人の女房とともに流浪の旅に出た姫は、やがてその日の食にも事欠くありさまとなり、女房たちを近隣へ托鉢に出させたところ、食べきれないほどの布施米が集まった。残った米は屋敷の端に立つ杉の木の根元に捨てられていたが、ある日その根元から真っ白で香り高い酒が湧き出したという。この由来から、白山権現は酒の神としても祀られるようになった。
- 広まり方
- 1928年の『旅と伝説』所収、早川孝太郎「湖底の金―設楽雑談―(承前)」に記録がある。
- 地域
- 愛知県新城市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ