はちめんだいおうでんせつ
八面大王伝説
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 朝廷の征討軍に最後まで抵抗したと伝わる、安曇野の伝説的な首長についての物語。討たれた体が祀られているとされる神社が、観光名所「大王わさび農場」の名前の由来になっている。
- 細部
- 坂上田村麻呂が率いる朝廷軍に対し、安曇の地の首長とされる魏石鬼八面大王が有明山周辺の岩屋・魏石鬼窟に立てこもり、最後まで抵抗した末に討たれたと伝わる。大王の胴体は現在の大王わさび農場内にある大王神社に葬られ、農場や神社の名の由来になった。関連地には、耳を埋めたとされる耳塚、首を納めたとされる筑摩神社もある。最古層の『仁科濫觴記』は、767~780年ごろに有明山麓を拠点とした八人の首長の集団を朝廷側が討ったと記すが、坂上田村麻呂を討伐者とする形は江戸時代の『信府統記』以後に現れる。魏石鬼窟は考古学上、有明D-1号墳というドルメン式古墳で、安曇野市史跡に指定されている。
- 広まり方
- 安曇野の郷土伝説として語り継がれ、大王わさび農場という有名観光地の名前の由来として観光案内でも紹介されている。
- 地域
- 長野県安曇野市・松本市(有明山・魏石鬼窟周辺)
- 年代
- 平安時代初期(伝承)
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ