がらんしょうめつ
伽藍消滅
国内
場所・異界
- どんな話か
- 薩摩国白鳥山の大寺院が天和三年の震動で跡形なく消え、堂内の者は泥にまみれて死んだという奇談。
- 細部
- 薩摩国の白鳥山のふもとには、かつて壮大な伽藍を構える寺院があったと伝わる。ところが天和三年、本堂が突如として揺れ動いたかと思うと、柱一本すら残さずに大きな建物ごと跡形もなく消え失せてしまったという。当時堂内で休んでいた人は泥だらけの姿で息絶えており、地中からは法華経の巻物八軸だけが見つかった。現場に残された痕跡はまるで土竜が掘り進んだ穴のようでもあり、伽藍全体がそのまま地中に呑み込まれたのではないかとも噂された。
- 広まり方
- 1974年刊『日本随筆大成』第二期所収、神谷養勇軒『新著聞集』に記録がある。
- 地域
- 宮崎県えびの市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ