がけのたにのじぞうそん
崖の谷の地蔵尊
国内
場所・異界
- どんな話か
- 飢饉の年に断食で雨を呼び、そのまま命を落とした山伏を悼んで滝のそばに建てられた地蔵堂。
- 細部
- 大きな飢饉に見舞われた年、人々は雨を求めて祈ったが効き目がなかった。そこへ素性の知れぬ山伏が現れ、崖の谷の滝に向かって念仏を唱えながら断食の荒行に入った。やがて空から雨が落ちたものの、行を続けた山伏は力尽きて息絶えてしまう。村の人々はその死を悼み、滝のかたわらに堂を建てて地蔵を祀った。願いが叶うことと祈った者が失われることが同時に語られる、代償を伴う霊験譚となっている。
- 広まり方
- 1975年の『あゆみ―玉川町の民俗 愛媛県越智郡―』所収、森正史監修の信仰の項に記録がある。
- 地域
- 愛媛県今治市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ