ふりそでざか
振袖坂
国内
場所・異界
- どんな話か
- 法華経を信仰していた大町の娘が死後に身延参りを果たし、証拠の振袖の片袖を埋めた塚のそばの坂を振袖坂という。
- 細部
- 仙台城下大町に住む町人の娘は、生前熱心に法華経を信仰していたが、死後に亡霊となって身延山への参詣を志したという。富士川のほとりで、陸奥から下ってきた身延の千ヶ寺参りの一行に出会うと、自分の振袖の片袖をちぎってこれを証拠にし、仙台の実家を訪ねて自分が身延山にたどり着けたことを知らせてほしいと頼んだ。千ヶ寺参りの一行が仙台の娘の実家を訪ねると、ちょうど四十九日の法要にあたる日であったという。両親はその振袖の片袖を榴ヶ岡釈迦堂の裏手に埋めて塚を築き、これを振袖塚と呼んだ。仙台管区気象台と県図書館の間にあるこの坂は、その塚にちなんで振袖坂と名づけられている。
- 広まり方
- 出典は『宮城縣史 民俗3』(1956年)の伝説「山の部」。
- 地域
- 宮城県仙台市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ