まつやましのひがつどうふなゆうれい
松山市の火が集う船幽霊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 無数の火が集まって千石船となり、近づいた瞬間に消えたという海上の怪異。
- 細部
- 宮野の芳坊という青年が太刀魚を釣りに出た夜、横一列に並んだ数えきれないほどの火が近づいてきた。火はやがて一つの大きな塊にまとまり、千石船の舳先にとまった。その船が漁船へ迫った瞬間、大船はかき消えて、火はまた元の長い列に戻ったという。また、この怪異の船は真っ暗な中でもよく見え、舷灯が普通とは逆で右に赤、左に青がともっているとも語られる。灯の色の反転が、見分けのしるしとして共有されていた。
- 広まり方
- 1985年の『伊予の民俗』所収の佐々木正興「伊予の妖怪変化」と、1983年刊『愛媛県史』第五章第三節「憑きもの・妖怪伝承」に重ねて載る。
- 地域
- 愛媛県松山市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ