あいなんのろおとをたてるふなゆうれい
愛南の櫓音を立てる船幽霊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 闇の海に櫓の音や帆船が現れ、避けてはならないとされる海の怪異。
- 細部
- この沿岸で船幽霊の話は広く知られている。夜の海でどこからともなく櫓を漕ぐ音が湧き起こり、それがしだいに自分の船へ近づいてくる。ぶつかると思った瞬間に音は消え、あとには前より濃い闇が残るという。大きな帆船が突然現れるという話もあり、真っ暗な海上でもその姿だけははっきり見えるのだと語られる。出没する海域が昔に難破のあった場所と重なることを、土地の人は不思議なこととして語り伝えてきた。舵を切って避けようとしてはならないという戒めが添えられている。
- 広まり方
- 1985年の『伊予の民俗』所収、鈴木泰助「妖怪変化の話など」に記録がある。
- 地域
- 愛媛県愛南町
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ