むなかたしのぼんのふなゆうれいとわらじ
宗像市の盆の船幽霊と草鞋
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 盆の時期に漁へ出ると船幽霊に遭うといい、船が動けなくなったり、浮かんだ人の首を見て捕れた魚が草鞋に変わったりしたと伝わる。
- 細部
盆の13日に漁へ出ると船幽霊に出くわすと言われている。夜の海面が一面にぼうっと白く見える現象をしきゆうれいと呼び、この中へ船が入り込んでしまうと、動けなくなったり、柄杓を貸してくれと声をかけられたりするという。船幽霊が現れるのは盆の間だけで、満月の晩にはあてもなく漂う迷い船が出て人の話し声が聞こえてくることもあった。ある漁でのことでは、4人が連れ立って盆の15日の夜、沖合へ鯖を狙いに出かけたところ、海面に人の首だけが浮かび上がり、笑い声を立てながらごろごろと転がる姿を見た。
網に上がった魚を確かめるとすべて草鞋に変わっていたといい、この時に居合わせた4人はやがて心を病んで世を去ったと伝わる。しきぼとけという現象も、しきゆうれい同様に船が近づくと動けなくなるものとされている。
- 広まり方
- 1932年の『旅と伝説』に掲載された櫻田勝徳の「船幽霊など」に、いずれも記録されている。
- 地域
- 福岡県宗像市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ