まきのはらのひしゃくをせがむふなゆうれい
牧之原の柄杓をせがむ船幽霊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 盆の十三夜に船を出すと現れる牧之原の船幽霊は、柄杓を貸せとせがんでくるが、底を抜いた柄杓を渡さないと沈められるという。
- 細部
- 盆の8月13日の晩に船を出すと船幽霊に遭うといわれ、この夜だけは早めに港へ引き上げるようにと親から言い聞かされ、日没までに漁を終えて必ず戻るのが決まりであった。それでも戻りが遅れて夜の海上で船幽霊と行き合ってしまうと、柄杓を貸してくれと繰り返しせがむ声が聞こえてくる。ここで言われるがまま柄杓を渡してはいけないとされる。どうしても断り切れない場合は、底を抜いておいた柄杓を差し出すのが正しいやり方で、この手順を怠ってふつうの柄杓を渡してしまうと、そこから海水を汲み入れられて船を沈められてしまうという。
- 広まり方
- 1985年の『民俗採訪』(国学院大学民俗学研究会、静岡県榛原郡相良町旧地頭方村調査)に記録がある。
- 地域
- 静岡県牧之原市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ