くれしのそこぬけひしゃくのふなゆうれい
呉市の底抜け柄杓の船幽霊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 夜、和船に船幽霊が寄り水を汲む柄杓を求めるが、底を抜いておかないと際限なく水を注がれ沈没させられるという。
- 細部
- 瀬戸内海で夜間に和船を操っていると、突然、船幽霊と呼ばれるものが海上に現れて水を汲むための道具を貸してほしいと呼びかけてくるという。求められるまま普通の柄杓を渡してしまうと、それを使って際限なく海水をすくい入れられ、やがて船は水浸しになって沈められてしまう。難を逃れるためには、あらかじめ底を抜いておいた柄杓を用意し、それを差し出す必要がある。底のない道具では水をすくうことができず、幽霊も手出しができなくなるとされ、船乗りたちは夜の航行に備えてこうした対策を心得ていたという。
- 広まり方
- 1928年の『民族』所収、管多計「安藝倉橋島の話」に記録がある。
- 地域
- 広島県呉市
- 年代
- 不明
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ