ふくぶつぼう
福仏坊
国内
人型の怪異
- どんな話か
- 会津山中に棲む福仏坊という異人は、25歳の頃見た熱田の鐘が数百年前の物だと語る、正体不明の存在という。
- 細部
- 陸奥国会津の山奥には、福仏坊と呼ばれる正体不明の人物が棲んでいるという。里へ下りることも人と交わることもなく、ひっそりと山中で暮らしていたが、正保のはじめ頃、たまたま通りかかった樵がその姿を見かけている。年の頃は70か80ほどに見えたというが、本人が語るところによれば、25歳のときにこの地へやって来る道中、尾張の熱田で鐘を鋳造しているところを目にしたという。ところがその鐘は、すでに数百年も前に作られたはずのものであった。年齢の釣り合わない話から、常人離れした寿命を持つ存在として伝えられている。
- 広まり方
- 1973年の『日本随筆大成第二期』所収、山崎美成「提醒紀談」に記録がある。
- 地域
- 福島県会津若松市
- 年代
- 江戸時代
- 検証状況
- 伝承由来
近代以前の民間伝承が下敷きになっている。 - タグ